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更新日:令和7(2025)年5月8日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第18週(2025年4月28日から2025年5月4日)(2025年4月分月報を含む)(PDF:1,006.7KB)
2025年4月28日から2025年5月4日までの期間(2025年第18週)(2025年4月分月報を含む)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第18週に県内医療機関から2例の届出があり、本年の累計は6例となった(図)。2例はいずれもワクチン接種歴は不明であり、推定感染地域は国外であった。本年は既に2020年から2024年の年間累計届出数を上回っており、引き続き発生動向に注意が必要である。
2025年に届出のあった6例の概要は以下のとおり。
年齢群は、20代が2例、10歳未満、10代、30代及び40代が各1例であった。ワクチン接種歴は、ありが2例、なしが1例、不明が3例であった。推定感染地域は、国内が2例、国外が3例、不明が1例であった(表1)。
年齢群 | 症例数 | 割合 |
---|---|---|
10歳未満 | 1 | 17% |
10代 | 1 | 17% |
20代 | 2 | 33% |
30代 | 1 | 17% |
40代 | 1 | 17% |
ワクチン接種歴 | 症例数 | 割合 |
---|---|---|
あり | 2 | 33% |
なし | 1 | 17% |
不明 | 3 | 50% |
推定感染地域 | 症例数 | 割合 |
---|---|---|
国内 | 2 | 33% |
国外 | 3 | 50% |
不明 | 1 | 17% |
また、全国では第17週に東京都の1例及び茨城県の6例を含む計11例の届出があり、累計96例となった(表2)。なお、96例に関し、推定感染地域は国内が42例(44%)、国外が45例(47%)、不明が9例(9%)であった1)。
診断年 |
2018 |
2019 |
2020 |
2021 |
2022 |
2023 |
2024 |
2025 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉県 |
26 |
26 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
6 |
全国 |
279 |
744 |
10 |
6 |
6 |
28 |
45 |
96 |
麻しんとは2)
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状で発症し、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現する。肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われている。また、死亡する割合は、先進国であっても1,000人に1人と言われる。その他の合併症として、10万人に1人程度の頻度ではあるが、感染してから数年が経過した後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもある。
麻しんは感染力が強く、空気感染もするため、手洗いやマスクのみでの予防は困難であり、予防接種が最も有効な予防法といえる。予防接種により感染リスクを最小限に抑えることが可能であり、定期接種の機会(第1期:1歳児、第2期:小学校入学前1年間の幼児)に確実に予防接種を受けることが重要である。なお、麻しんの罹患歴がなく、予防接種歴がないもしくは不明な場合は、かかりつけ医に相談されたい。
県民のみなさまへ3)
第18週に発生届があり、他の人に麻しんを感染させてしまう可能性がある期間(感染可能期間)に不特定多数の方が利用する施設や公共交通機関等を利用していたことが判明したので、県では注意喚起のために報道発表を行いました。
これらの施設等を同じ時間帯に利用された方は、利用した日から21日以内(特に10日前後)は健康状態にご注意いただき、発熱・せき・鼻水・眼球結膜の充血・発しん等の症状がある場合は、事前に保健所に連絡の上、指示に従って医療機関を受診してください。受診の際は、周囲へ感染を広げないよう、マスクを着用し、公共交通機関等の利用を避けてください。
■参考・引用
3)千葉県健康福祉部疾病対策課:麻しん(はしか)患者の発生について
≪ゴールデンウィークに海外へ渡航された皆様へ≫
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください。その他詳細は下記をご参照ください1-3)。
■参考・引用
2)【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.518(2024年8月4日)
3)【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.519(2024年8月19日)
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年4月の千葉県結核・感染症月報(2025年第18週週報)を掲載しています。
2025年18週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.50)から減少して、0.86となった。
2025年18週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年18週に2例の届出があった(2025年5月8日現在)。2025年の累計は6例となった。
2025年18週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第17週に11例の届出があり、累計96例となりました。近隣都県では、これまでに茨城県で15例、東京都で9例、神奈川県で7例、埼玉県で5例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年18週に100例届出があり、累計は479例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年18週に4例届出があり、累計は114例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年18週に届出はなく、累計は23例であった。
2025年18週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年18週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.11)から減少して、0.74となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年18週の県全体の定点当たり報告数は、前週(6.02)から減少して、3.94となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年18週に届出はなかった(2025年5月8日現在)。2025年の累計は0例である。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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